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「エンジニアが集まる・活躍する・成長する街、福岡」の実現のための一環として、2019年8月に誕生したエンジニアカフェ。オンラインでのイベントが増えてきたこともあり、登壇者・参加者とも福岡県外の方、そして海外の方にも広くご参加いただけるようになってきました。
外国人のコミュニティマネージャーも在籍していることもあり、すでに英語でのイベント開催や海外出身エンジニアの利用も増えています。
その中から今回は、2021年1月16日(土)に開催された「How Synthesizers Work ~Learn about synths and try some first-hand!~(シンセサイザーのしくみ シンセいついて学び、そして体験しましょう!)」というイベントについて、登壇者であるエリックさんのお話を中心に紹介させていただきます!

エリック・バーガー(Erik Berger)さん
米国イリノイ州ロックフォード出身。多分野を横断する総合アーティストで、現在は福岡で妻と暮らす。作曲、収録の他、多彩なジャンルの音楽を演奏するマルチプレイヤー。アニメ制作会社でキャリアを積んでいる。
「最近では、経験を積んだ音楽プロデューサーでさえも、実際にシンセサイザーの鍵盤を叩いたことがないんだ。でも、多くの人たちがきっと気に入るはずの楽器だよ」
そう語るエリックさんを講師に迎えてのイベントは、前半はシンセサイザーの基本説明し、アクティビティーで機能を紹介。後半は、参加者が自由にいろんなシンセサイザーを体験できるという2部構成で展開されました。
なお開催イベントはconnpassで参加募集を行っています。
エンジニアカフェの「メンバーになる」と今後のイベント告知が届きますのでぜひ登録をお願いします。
当日のプログラム内容
<体験できるシンセサイザー>
・アナローグモノシンセ (Korg Volca Bass)
・FMシンセ(Korg Volca FM)
・アナログモデリングシンせ (Novation Xio25)
・アナローグパラフォニックシンセ (Roland RS-09)
※自分のシンセサイザーの持ち込み大歓迎!
<当日のスケジュール>
15:00 イベント開始
15:15 自己紹介
15:30 ハンズオンシンセサイザー入門
16:30 自由体験
17:00 イベント終了

エリック:
シンセサイザーイベントへようこそ! 私の名前は、エリック・バーガー。イリノイ州シカゴで生まれ、現在は福岡市に住んでいます。大学生だった19歳の頃からシンセサイザーを使い始めました。このキーボードを購入して以来、私のシンセサイザーへの情熱が始まったのです。

私は、さまざまな種類の音楽を演奏するのが好きです。シンセサイザーで、Lo-Fiやポップミュージックなどの音楽を制作するのも好きです。特に、シンセサイザーを用いたり、オシロスコープで図をみたりしながら、「どうやって音楽を制作しようか」と考えることは楽しいだけでなく、時には混乱し、とても刺激的で、そして恐ろしいことでもあります(笑)。
でも、皆さんと一緒にそういう取り組みをしていくことはとてもエキサイティングなこと。だから今日は、それらについてごく簡単に説明をしていきたいと思います。

まずは、シンセサウンドの最も基本的な構成要素として「ボルテージ(電圧)」「フリーケンシー(周波数、音域)」および「インターバル(間隔)」という3つの概念があります。そして、最も基本的な種類のシンセエンジンが、VCO(電圧制御発振器、Voltage-controlled oscillator)になります。
VCOはアナログシンセサイザー(シンセサイザーの中でアナログ回路を用いて音声合成を行う機種)でサウンドを作成する際に使用するもので、ミュージシャンとしてシンセサイザーを用いる私は、基本的にこちらを使用します。回路を流れる電気を生成し、電圧を増幅させたり複数掛けあわせたり別の波をあてがったりすることで、音として合成していくのです。

最初に、波形の話からはじめましょう。シンセサイザーで音を鳴らすためには、必ず波形を選択する必要があります。使用する主な波形は4つで、正弦波、三角波、ノコギリ波、短形波になります。これらの動きや長さによって音は作成されるので、異なる音を作成したい場合は、周波数やヘルツを並べ、それらがどのように相互作用するかを聞きながら合成していきましょう。
次に、音の鳴り始めから終わりまでの振り幅の変化であり、シンセサイザーから音が出る方法を制御している「エンベロープ」について。恐らく、以前にこの図を見たことがあるという人も多いでしょう

これは、シンセサイザーを操作する際の非常に一般的なシンボルであり、4つのパート、「アタック(ATTACK、攻撃)」「ディケイ(DECAY、崩壊・減退」「サスティーン(SUSTAIN、持続)」「リリース(RELEASE、解放)」から構成されている様子を表しています。
まずアタックは、鍵盤を弾いてから音が出るまでの時間になります。サスティーンは鍵盤を押している間の音量であり、ディケイはそのサスティーンに到達するまでの時間となります。そしてリリースは、鍵盤を離してから音が消えるまでの時間です。あなたはさまざまな種類の音を作成すると思いますが、この4つの中のいずれかになるのです。
そして、これらの音の鳴り始めから消えるまでの時間的な音量変化をコントロールするパラメータが、それぞれの頭文字をとって「ADSR(エーディーエスアール)」と呼ばれており、このADSRを生み出すセクションこそが「エンベロープ」になります。
私の図が杜撰でわかりにくいのは許してほしいのですが(笑)、それぞれを組み合わせることで、このようなサウンドの違いが生まれるのです。
そして、フィルターについて。シンセサイザーでは、ある音から特定の周波数成分を除いたり、弱めたりするセクションを「フィルター」と呼びます。つまり、エンベローブでは音量を変化させましたが、フィルターでは「音色」を変えることができるわけです。演奏をしながら発生する周波数を変える等で、いろんな音が出せるようになるわけですね。
最後に、変調(モジュレーション)ですが、これは非常に複雑です。簡単に説明すると、音に「揺れ」を生じさせるものになります。ギタリストがエフェクターを使用するのと同様、自然な響きの音、あるいは非常に変わったシンセサイザーサウンドを作るために非常に重要です。私も作っていて非常に楽しい(笑)。
知っておいてほしいのは、上下する波によって生じる周波数のことであり、変調によって周期的な音程の揺れである「ビブラート」を作りだすことができるということ。波形をみれば、皆さんもなんとなく理解できると思います。
以上、非常に簡単にではありますが、今日私が説明したことが、あなたにアイデアを与えたり、あなたの夢のお手伝いになったりしたら嬉しいです。ありがとうございました!

「エリックさんとは数ヶ月前に出会い、すぐに一緒にコミュニティイベントを開催しようという話になりました。テーマについて何度か2人で議論を交わした後、ミュージシャン・エンジニア・技術好きな人のそれぞれが楽しく、かつ実践可能な企画として、シンセサイザーをテーマとするのが最適だろうという結論になったんです。」
そう話すのは、今回エリックさんとともにイベント登壇したエンジニアカフェのコミュニティマネージャー・ローリーさん。
予想以上の反響で大成功だったとのことで、次回以降の開催が、今から楽しみになるシンセサイザーイベントでした!

ちなみに当日は、エリックさん愛用の機材についても質問が。エリックさんが生まれるずっと以前である1978年製の機材は「あまり音を変えられないけど、そのままの音がすごくいい」とのこと。気になるお値段は、エリックさんによると「本当は7万円ぐらいするものが、10%価格の7000円ぐらいで入手できた」そうです(笑)
エンジニアカフェについて
エンジニアカフェは、福岡をエンジニアの聖地に、という思いから「エンジニアが集まる·活躍する・成長する街、福岡の実現を目指す “エンジニアフレンドリーシティ福岡”」の取り組みのひとつとして2019年8月に誕生しました。
個人、コミュニティに関わらず、エンジニアやエンジニアに関わる人、またエンジニアを目指す人の様々な相談に対応し活躍できる環境づくりをサポートしており、エンジニアによるエンジニアの為のイベントを開催。さまざまな技術トピックのイベントに会場を提供しています。
※コミュニティマネージャーへのご相談についてはこちらを参考ください。
業種などの垣根を超え、エンジニア同士の多様多種なコミュニケーションを促進し、 エンジニアにとってあらゆる機会を創出するため活動しています。
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執筆・編集:コルクラボギルド(https://corklabguild.com)