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第1回 だれかのためのものづくりイベントレポート

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今回のイベントは、「だれかのお困りごとは、きっと身近なだれかも困っているはず」というテーマで、ゲストから寄せられたお困りごとを様々なエンジニアコミュニティ達があつまって解決していこうという内容になっています。

『オリィの自由研究部』の方々と、福岡のコミュニティの方々のご協力を得て、9月18日(土)に開催しました。

Zoomで登壇者を繋ぎ、ブレイクアウトルームに分かれてディスカッションをすすめました。

第1回のゲストはこやさん。

36歳の時に多発性骨髄腫という血液のガンを発症。

健康に過ごしてきた日々が一変し、下肢の障害という行動制限を抱えながら新しい人生を歩まれています。

 

現在は毎日抗がん剤での治療を続けながら、吉藤オリィさんがスタートさせた分身ロボットカフェにリモート勤務されているとのこと。

大変だった入院時の経験も明るい口調で軽快に語るこやさん。

しかしまだまだ日本のバリアフリー化は進んでおらず、公共交通機関に乗る際もかなり注意が必要なようです。

抗がん剤の影響もあり貧血を起こしやすいなど、日々の生活はなかなか苦労が絶えないそう。

なので困りごとは他にもたくさん抱えていらっしゃるのですが、今回ご相談されたのは宅配便の配達について。

こやさんは下肢に障害があるため、起き上がるのにどうしても時間が掛かってしまいます。

呼び鈴を鳴らされても応答する前に不在と判断されて、荷物を受け取れないことも。

これまでスマホと連携できるインターホンなども検討されたらしいのですが、活用するのが難しかったそうです。

 

こやさんの障害を考えると、スマホで反応するのも時間が掛かってしまうとのこと。

置き配も検討されたようですが、雨の日だと荷物が濡れてしまいます。

荷物を室内に持って入るのも、こやさんには困難です。

今は荷物が届いた際に窓を開けてすぐ反応することで在宅しているのを知らせているのですが、それでも荷物を受け取りに行くまでの間は宅配便の人を10分近く待たせないといけません。

今回は、こやさんのこの困りごとについて、みんなでアイデアを出し合いました。

こやさん自身が考えていたのは隣の住民と共有できるインターホン。

こやさんは隣の家の人ととても関係が良好なので、自分の代わりに誰かが応答したり荷物を受け取ってくれればとのことでした。

しかし障害者の方のコミュニティではこのアイデアはあまり共感を得られなかったそう。最近は隣に住んでいる人とのコミュニケーションが全くなかったり、何かと物騒ですもんね。

こやさんご本人がとてもポジティブな方なので、作るサービスもどこか暖かい雰囲気があるといいよねという声も。


それから数人ずつのチームに分かれて話し合い、その後アイデアの発表に移りました。

最初のチームの案はATOMCAM2という動体検知カメラのツールを使い、スマホにも通知が届くようにするもの。

呼び鈴が鳴る前に通知されるので、玄関先へ行くのに時間が掛かってしまっても大丈夫です。

また配達員さんがインターホンを押しにくいように設定して、応対する時間を稼ぐという邪悪な案も・・・

 

逆にインターホンを押したくなるような仕組みを作って、なかなか外出する機会の少ないこやさんに新しい出会いを提供するというアイデアも出ました。

次のチームはこやさんが考えていたインターホンを共有するという案に着目。

しかしこの案はプライバシーの問題もあり、なかなか実現が難しそうです。

インターホンにタブレットを設置して配達員の方に文字で知らせるというアイデアもあったのですが、こちらは電力の問題もあり断念。

最終的にインターホンに受話器型のヘッドセットを設置するという案がこやさんに刺さり、こちらは実現できそうです。

最後のチームはスマートスピーカーを各部屋に設置しBluetoothでインターホンと連携するという方法を提案。

最近はスマートスピーカーを利用して声で鍵を解錠することもできるそうです。

エンジニアカフェのコミュニティマネージャーである鈴谷さんからは自走する宅配ボックスというアイデアも出ました。

次回はこれらの案のなかから、実際に作ってみたものの発表となります。

どんなものが出来上がるのか、とても楽しみですね!

 

第2回イベントの参加申込はこちら▼

「だれかのためのものづくり第2回 つくりましたけど、見ます?」

 

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