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Webカメラとして使えるデジタルカメラとHDMIスルー対応カメラについて - エンジニアカフェスタッフブログ vol.003

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最近、Web会議や遠隔登壇などが増えた方も多いでしょう。第3回は、高画質なWebカメラとして様々なデジタルカメラを使う方法についてまとめました。

「Webカメラ」とはなにか

一般的にはUVC = USB Video Classという規格に対応したカメラを「Webカメラ」と呼ぶことが多いです。
2020年現在、UVC対応のカメラであれば、多くのOSでドライバなしで認識し、利用できるようになっています。

「Webカメラ」として動作するカメラ

PCとUSBケーブルなどで接続するだけで、UVC対応デバイスとして認識します。「Webカメラ」専用ではない、コンパクトデジカメやデジタル一眼レフ、ミラーレスなどのカメラでこれに対応しているカメラは非常に少なく、ほぼ唯一といっていいのが

SIGMA fp
https://www.sigma-global.com/jp/cameras/fp-series/

です。

UVC対応の「Webカメラ」ではないがZoomなどでは使えるカメラ

PC側にソフトウェアを入れることで擬似的にWebカメラのような機能を実現しています。ZoomなどのWeb会議システムにカメラとして認識させて使うことが可能です。

公式ツールが用意されているのが以下の各社です。(2020.11.18現在)

Canon(Win/Mac)
https://cweb.canon.jp/eos/software/ewu.html

FUJIFILM(Win/Mac)
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/software/x-webcam/

Panasonic(Win/Mac)
https://av.jpn.support.panasonic.com/support/software/lumixtether/download/d_lumixtether.html

OLYMPUS(Win/Mac)
https://dl-support.olympus-imaging.com/webcambeta/jpn/index.html

SONY(Win/Mac)
https://support.d-imaging.sony.co.jp/app/webcam/ja/

Nikon(Win/Mac)
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/products/548/Webcam_Utility.html

同様の動作をするサードパーティのツールも存在します。

以下の2つが有名です。

SparkoCam (有料・無料版は大きなロゴが入る)
https://sparkosoft.com/sparkocam

digiCamControl (無料・MITライセンスのOSS)
http://digicamcontrol.com/
※digiCamControl Virtual Webcamをダウンロード
※「supported camera」で非対応と表示されていても動作したりする。おそらく更新が遅い

この2つは対応するカメラが異なります。公式ツールが非対応となっているカメラでも対応しているとWebサイトに記載されているものもあるので、対応カメラをお持ちの場合は試してみてはいかがでしょうか。公式ツールが提供されているカメラでも、上記のサードパーティのツールの方が公式ツールより高機能な場合があります。

手元の環境では、公式ツールとサードパーティのツールを同時にインストールすると動作が不安定になることがありました。使わない方はアンインストールしておく方が良いかもしれません。

HDMI出力/HDMIクリーン出力できるカメラ

前章のソフトウェアによる仮想「Webカメラ」は、ソフトウェアをインストールするだけでお手軽ですが、画質は仕様によって異なります。

4K 30fpsで動画撮影が可能なカメラでも、USB2.0のケーブルとソフトウェアを通してやって来る映像は960×640 20fpsであることもあります。

高画質を追求するためには「HDMクリーン出力」できるカメラと「HDMIキャプチャ」を組み合わせるのがオススメです。

「HDMI出力」できるカメラという場合、撮影した画像や映像をHDMI接続したテレビなどで再生する機能に加えて、撮影中のライブビュー映像をHDMI接続した機器に出力可能なものがあり、今回のような用途では後者の機能を備えたカメラを使用します。

しかし、撮影中に背面のモニタに表示されるライブビュー映像をHDMIに出力可能な機種の中でも、その際に情報表示(電池残量・ヒストグラム・オートフォーカス枠など)を非表示に出来ない機種があります。

ここでは、各種情報を非表示にできる、「HDMIクリーン出力」とでも呼ぶべき機種がオススメです。

「HDMIクリーン出力」のできるカメラの探し方ですが、Canonは「仕様」のページの「動画撮影機能」の「HDMI出力」の欄に「情報表示なし映像を出力可能」と表示されています。
https://www.google.com/search?q=%22%E6%83%85%E5%A0%B1%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%AA%E3%81%97%E6%98%A0%E5%83%8F%E3%82%92%E5%87%BA%E5%8A%9B%E5%8F%AF%E8%83%BD%22+site%3Acanon.jp

※ダイヤルなどで動画モードにした後に出てくる設定で「HDMI出力時の情報表示」>「なし」を選択

FUJIFILMは「HDMIクリーン出力」対応の一覧表が用意されています。
http://digitalcamera.support.fujifilm.jp/app/answers/detail/a_id/19649/

すべてを調べ切れていませんが、その他のメーカーも「外部レコーダー録画対応」などと記載されているものはHDMI出力先に枠などが表示されないようです。

これらの「HDMIクリーン出力」カメラはHDMIキャプチャを通してPCに接続します。PCの環境に合わせて、内蔵/外付、USB A/Cなどの接続方法、エンコード方法などを選択して下さい。

おすすめは「ハードウェアエンコード」タイプです。少し高価ですが、PCのスペックが低くても動作します。

まとめ

Web会議や遠隔登壇では、オフラインでの会話に比べてどうしても表情や身振りなど伝わる情報が減ってしまいます。高画質なカメラを用意して、みなさんもできるだけ多くの感情を伝えましょう!

(2020.11.18 各社ソフトウェア対応情報を更新)

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